院長の志

院長の志

今も将来も、健やかな歯でいていただくために

わたくしの医院では、一般的な歯科治療は行っていません。
高い歯科技術を活かした特別な治療のみを行います。

歯茎や骨を傷めない ずっと安心なインプラント

長年、歯医者さんにインプラントを教える講師を務めています。

つけても痛くならない、はずれない入れ歯

強く引っ張ってもはずれない「吸着入れ歯」を作る技術があります。

見た目には治したと分からない自然なセラミック治療

自然な美しさのための審美的な治療を行います。

長くご本人の歯を残すことを考えた虫歯治療

もちろん自分の歯がいちばん。大学で歯科保存学を教えています。

マイクロスコープを使った精密治療

歯、歯茎、骨の精密な治療を行います。

わたくしは、香川県で唯一、全国から患者さんが訪ねてくださる歯科医と自負しております。「やっと出会えた理想の歯医者さん」「先生になら安心してまかせられる」と言ってくださる患者さんも数多くいらっしゃいます。
歯を治療することで患者さんのお役に立ち、治療後すぐはもちろん、10年、20年先まで、歯に煩わされることなく健やかに暮らしていただくことは、歯科医としての大きな喜びです。

 

三枝デンタルオフィス
院長

日本歯科大学 総合診療科
臨床教授

三枝尚登
三枝デンタルオフィス院長 三枝尚登

— 歯科医として —

わたくしは歯医者の息子ではありません。
歯医者になるまでは、患者として他人の診療所で診てもらっていました。ですから患者さんが感じていることは分かっているつもりです。
「痛いことをされないだろうか」
「キチンと治してくれるのだろうか」
「設備や器具は清潔なのだろうか」などなど。
ですからずっと、患者さんが歯医者に持つマイナスのイメージを払拭し、「先生になら任せても大丈夫」と思ってもらえるよう、ハード・ソフトの両面の充実を考えて来ました。
ここでは、わたくしが歯医者として行って来たこと、心がけていること、をしっかりお伝えしたいと思います。長くなりますので、お時間のあるときにお読みいただけると幸いです。

歯医者としての第一歩は、母校の大学院博士課程に入学し、歯科保存学を学ぶことから始まりました。
・歯周病にかかった歯を治療して歯を残すには……
・腐った神経をきちんと治療して歯を残すには……
・部分入れ歯の留め金を安定させ、入れ歯を長く快適に使用し、自分の歯を長く残すには……
・入れ歯の下にある粘膜と骨を痩せさせないためには……
・インプラントと自身の歯の調和を図るには……
・虫歯を再発させないためには……
ここで「歯を残すため」の治療法を叩き込まれました。
例えば、わたくしは、歯科保存学的な治療としてラバーダム防湿法という手法をよく使います。唾液、吐く息の湿気を排除して、無菌に近い状態で処置が行えるので、治療後の歯の持ちがよくなります。これを行う歯科医は、今、とても少ないと思います。
また、歯科保存学は、感染防止を重視する学問です。治療では、削った歯片、唾液、血などで汚染する可能性が常にあります。器具も様々使います。ですからわたくしは、院内での感染を防ぐことに細心の注意を払っています。この部分には自信があります。

このように、診査・診断・治療計画づくりを[歯科保存学]の立場から行っています。歯科保存学は、歯学の王道だと確信しています。

大学院修了後は、修業のためアメリカやスウェーデンの各地を回りました。自分の目で見て本物だと感じた歯医者、著名な歯医者からも直接指導を受けることができました。
お金は全くありませんでした。日本で開業した同級生はベンツに乗っているという話も聞きましたが、わたくしは安ホテルの朝食代にも困る始末。マーケットで、パンとかたい野菜とミルクを買って、ひとり部屋で食べる日々でした。けれど全く辛くはなかったです。名医の手ほどきを受けるのが楽しくて仕方がなく、「上手になりたい」という夢を追いかけていました。若かったからできたのだと思います。
開業してからは、患者として歯医者に感じていた不安や不満を解消したい、欧米の進んだ治療技術や環境は積極的に取り入れたい、と考えました。30代は技術習得に夢中。40代は、それまでの治療結果から、欧米の治療を日本人の身体に合った治療に改良することに、随分エネルギーを費やしました。
当院では、設備導入を、いち早く取り入れています。けれど、それは治療成功の一助でしかありません。同じ高額な最新機器で治療しても、導かれる結果が同じであることはないのです。
コンピュータ仕掛けの機械が患者さんを治すわけではありません。最後は必ず、経験を積んだ歯医者の思いのままに動く手指が、確かな処置を生むのです。
患者さんから「先生の麻酔注射は痛くない」と言われることがよくあります。特別な器具は使いませんが、針が入っても痛くないところに、適切な温度の麻酔薬を、適切なスピードで注射しているからでしょう。
医療従事者は、常に知識と知見を収集し、技術向上のためのトレーニングも行うのが当たり前だと思います。

また、医療行為を行う上で最も大切なのは心がけです。歯科衛生士とともに、患者さんに対して、ナイチンゲールの心を持って手当をと、いつもその言葉を頭のど真ん中に置いています。

50代になり、自分なりの治療法を構築中です。身体に負担をかけない保存的治療、治療結果の長持ちを第一とする治療を旨とする、わたくしの独自の治療を、大学の先生仲間は「三枝メソッド」と呼んでくれています。

歯医者を始めて30年近く経ちます。お付き合いが続いている昔からの患者さんが、今でも「ありがとう」と言ってくださり、「調子がいいなら、それはよかった」とお答えしています。
けれど、キザな言い方になりますが、30年前よりは10年前の方が、10年前よりは今の方が、上手くいっていると思います。来年はもっともっとよい治療ができるよう努力するつもりです。わたくしの仕事にはテッペンがありませんから。まだまだ修業が足りないと思っています。

平成30年4月1日付で、母校である日本歯科大学 総合診療科の臨床教授の任を拝命いたしました。誠に名誉なことと母校に感謝すると共に、わたくしを育ててくださった多くの患者さんに感謝しています。
これからは母校の付属病院においても、わたくしが培ってきた臨床をお役に立てたいと思います。

わたくしは、まだまだ立ち止まれません。
夢は、【よい歯医者】ではないのです。
誰もが容易には歯や歯茎が悪くならないための予防法と治療法を合わせた「三枝メソッド」を確立することが、これからの目標です。
そして、明日お会いするあなたを治療して、10年後、20年後に「ありがとう」と言われる【生涯・歯の職人】であり続けたいと思っています。

2014年 12月 20日

— ホームページ制作者より —

初めて三枝デンタルオフィスを訪ねてから、2年半になります。
書斎のような空間に1つだけある診察台、診療前にソファに座ってするお喋り、ラバーダムという治療方法、手術室での施術など、とにかく初めてのことづくし。今まで行ったどことも全く違う歯医者です。
いちばん驚かされたのは、三枝先生の歯と治療への、熱というか愛の量です。歯科治療を知らない者にも「先生、本当に歯の治療が好きでたまらないんだろうな」と思わせる迫力と、「この人に任せれば大丈夫」と思わせる大きな安心感があります。
治療が終わり経過観察をしている時に、「ホームページを作ってくれませんか」と、お話をいただきました。先生の治療を経験した人の手で作ったホームページを見てみたい、ということです。先生らしい考えだな、と思いました。
先生の理想の歯科治療を形にした「三枝デンタルオフィス」について、どのように伝えるか。何度も話し合って意見を交換しながら、このようなホームページが出来上がりました。以前の私のように歯に悩み困っている方を、健やかな暮らしに導く一助になれば幸いです。

OFFICE88 多田真奈美